劇団文化座公演168
作:マキノノゾミ 演出:鵜山仁
スタッフ
美術:乘峯雅寛 衣装:岸井克己 照明:古宮俊昭
音楽:高崎真介 音響:齋藤美佐男 舞台監督:鳴海宏明 制作:国広健一
キャスト:
・米山 実・沖永正志・白幡大介・藤原章寛2025年2月21日(金)~3月2日(日)
俳優座劇場
数々の名作の生み出した俳優座劇場での文化座では最後の作品。マキノノゾミ氏書下ろし、メモリアル公演をどうぞお見逃しなく!
《あらすじ》
大正五年晩秋の葉山事件以来、同志たちの信頼を失って孤立した無政府主義者の大杉栄と伊藤野枝の二人のもとには、旧友である村
木源次郎ただ一人が寄り添っていた。三人は仕事も金もないどん底暮らしをともに送るが、その生活はどこか呑気なものであった。
時代が大きく変転する中、和田久太郎、久板卯之助、近藤憲二ら癖のある新しい仲間たちが大杉の周りに集い始める。雑誌「労働運動」
を発行し、ゲリラ的な演説活動を繰り返し、大杉は再び社会主義運動の中心人物へと返り咲いてゆく。
彼らの「労働運動社」はあくまで個々の自由意志による結社であり、ある者は主義を異にして離脱し、あるいはただ気分が乗らない
という理由で離れ、また気まぐれに戻ってくるといったふうであった。
大正デモクラシーが叫ばれ、各地でのストライキ、労働争議などがいよいよ過熱してゆく大正十二年、関東大震災後の混乱に乗じて
大杉と野枝が軍に虐殺されてしまう。
一年後、残された村木と和田は、その報復のため福田雅太郎陸軍大将襲撃を企てるのだが……。