過去公演(2020〜)












劇団文化座公演 №168


『にんげんたち
  ~労働運動社始末記


作:マキノノゾミ
演出:鵜山仁


2025年2月21日(金)~3月2日(日)
俳優座劇場
※文化座最後の俳優座劇場公演(2025年4月閉館)


<STORY>
 大正五年晩秋の葉山事件以来、同志たちの信頼を失って孤立した無政府主義者の大杉栄と伊藤野枝の二人のもとには、旧友である村木源次郎ただ一人が寄り添っていた。三人は仕事も金もないどん底暮らしをともに送るが、その生活はどこか呑気なものであった。
 時代が大きく変転する中、和田久太郎、久板卯之助、近藤憲二ら癖のある新しい仲間たちが大杉の周りに集い始める。雑誌「労働運動」を発行し、ゲリラ的な演説活動を繰り返し、大杉は再び社会主義運動の中心人物へと返り咲いてゆく。
 彼らの「労働運動社」はあくまで個々の自由意志による結社であり、ある者は主義を異にして離脱し、あるいはただ気分が乗らないという理由で離れ、また気まぐれに戻ってくるといったふうであった。
 大正デモクラシーが叫ばれ、各地でのストライキ、労働争議などがいよいよ過熱してゆく大正十二年、関東大震災後の混乱に乗じて大杉と野枝が軍に虐殺されてしまう。
 一年後、残された村木と和田は、その報復のため福田雅太郎陸軍大将襲撃を企てるのだが……。


〈STAFF〉
美術:乘峯雅寛
衣装:岸井克己
照明:古宮俊昭
音楽:高崎真介
音響:齋藤美佐男
映像:浦島啓
擬斗:渥美博 舞台監督:鳴海宏明 演出助手:小佐井修平 制作:国広健一

〈CAST〉
大杉栄:石橋徹郎(文学座)
伊藤野枝:季山采加
村木源次郎:藤原章寛
和田久太郎:白幡大介
久板卯之助:米山実
近藤憲二:桑原泰
服部浜次:沖永正志
望月桂:田中孝征
巡査(声):白幡大介
刑事(声):米山実
佐藤春夫:田中孝征
尾行1:青木和宣
尾行2:桑原泰
勇[大杉勇]:泉建斗
甚万:青木和宣
子分:田中孝征
典獄:桑原泰
看守:泉建斗
サヨ:高橋未央
シゲ:大山美咲
ツユ:佐々木愛
堺真柄:神﨑七重
高津たよ子:兼元菜見子
堀口直江:兼元菜見子
女給:季山采加
影法師たち:出演者たち



パンフレットより