過去公演(2020〜)












劇団文化座公演 №163
(※「母」公演延期により公演№がヅレてます)


『炎の人』


作:三好十郎
演出:鵜山仁


2023年1月11日(水)~18(水)
俳優座劇場


<STORY>
 ベルギーの貧しい炭鉱町で、福音伝道者として坑夫たちと生活を共にしていたヴィンセント・ヴァン・ゴッホだったが、坑夫たちのストライキに加担したとして伝道協会の派遣牧師から職を解かれてしまう。職を失い画家になる決心を固めたゴッホは、オランダの主都ハーグに移り、モデル女で娼婦のシィヌと出会い同棲を始めたが、絵の師でもあるモーヴはその結婚に反対し絶縁を宣告。シィヌにも去られてしまったゴッホを慰めるのは唯一の理解者であった弟のテオだけだった。
 画商に勤めるテオの口添えでパリに移り住んだゴッホは、印象派の若き画家たち、ロートレック、ベルナール、シニャックらとタンギイの店で交際を深め、中でもゴーガンに深い尊敬と憧れを抱いた。これまでにない新たな色彩と光の表現に、絵の難しさを知り苦悩するゴッホは疲労と神経の浪費を重ね、都会を離れて南フランスのアルルに一人移る。大自然の中、とりつかれた様に作品を次々と生み出してゆくゴッホは、待ち望んだゴーガンとの共同生活を始める。しかし、心では尊敬し合いながらも衝突する二人。
 ある日、ゴッホは、愛する酒場女のラシェルがゴーガンの膝の上にいるのを目撃する。恋人、絵、酒、文明、神、道徳、そして……錯乱。論争と反目を繰り返してきた友ゴーガンは静かに部屋を出て行ってしまう。ゴッホは自省と狂気の中で、己れの耳にカミソリをあてるのだった……。


〈STAFF〉
美術:乘峯雅寛
衣装:岸井克己
音楽:高崎真介
照明:古宮俊昭
音響:齋藤美佐男
映像:浦島啓
舞台監督:鳴海宏明
演出助手:大山美咲
制作:国広健一・小林悠記子

〈CAST〉
ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ:藤原章寛
アンリ:佐藤哲也(二役)
ヴェルネ:青木和宣(二役)
デニス:田中孝征(二役)
老婆:佐々木愛
ハンナ:市川千紘
ヨング:井田雄大
テオドール・ヴァン・ゴッホ:岡田頼明
シィヌ:小川沙織
ワイセンブルーフ:米山実
モーヴ:沖永正志(二役)
ルノウ:小谷佳加
画学生:早苗翔太郎
タンギィ:青木和宣
若い娘:深沢樹(二役)
おかみ:姫地実加
ベルト・モリソウ:髙橋美沙
ロートレック:津田二朗
エミール・ベルナール:桑原泰
若い夫:為永祐輔
その妻:萩原佳央里
ポール・ゴーガン:白幡大介
中年の男:田中孝征
シニャック:佐藤哲也
ルーラン:沖永正志
ラシェル:原田琴音
若い看護婦:深沢樹



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