2023年 公演スケジュール

劇団文化座公演162
佐々木愛 女優生活60年

『 母 』

原作:三浦綾子  脚本:杉浦久幸  演出:鵜山仁
出演:佐々木愛
藤原章寛・姫地実加・萩原佳央里・市川千紘・深沢樹・神侮オ重・小佐井修平

2023年5月5日(金)〜14日(日)
俳優座劇場

小林多喜二の母セキの生涯を描いた三浦綾子の不幸の名作。
女優生活60年を迎えた佐々木愛の記念公演として舞台化!

《あらすじ》
「ほれっ! 多喜二! もう一度立って見せねか! みんなのために、もう一度立って見せねか!」
一九三三年、二月二十日。小説家小林多喜二が特高警察によって虐殺された。拷問跡の残る遺体に、多喜二の母セキは寄り添い、ずっと頬を撫で擦っていた。貧しさの中、学校へも通えず、十三歳で結婚し、懸命に働き六人の子を育てたセキ。そんな母の姿を見ながら、小林多喜二は小説を書いた。貧しく虐げられた人たちのことを思い、書き続けた。
晩年、セキは息子多喜二を語る機会を得る。母さんを人力車に乗せて、この通りを走らせてやりたいと願った、多喜二青年の夢と愛の軌道――。無学の母は、問われるままに語り始める…。

 

劇団文化座公演164


『旅立つ家族』

原作:金義卿  翻訳:李惠貞  脚色:金守珍/佐々木愛  演出:金守珍
出演:佐々木愛・藤原章寛・煖エ美沙
津田二朗・青木和宣・小谷佳加・姫地実加・高橋未央・井田雄大・為永祐輔・岡田頼明
早苗翔太郎・田中孝征・松永佳子・若林築未・佐久間彩・桑原泰・市川千紘・深沢樹
季山采加・阿部由奨・泉建斗・小佐井修平・五十嵐芹架
かんね(子役)・あおか(子役)

2023年6月27日(火)〜7月2日(日)
東池袋 あうるすぽっと 〔豊島区立舞台芸術交流センター〕

2014年の初演から全国で上演を重ね、練り上げられた本作。
キャスティングも新たに全国制覇を目指します!

《あらすじ》
日本による韓国併合の時代に朝鮮北部に生まれた李仲燮(イ・ジュンソプ)は、朝鮮の大地を愛し幼い頃より絵に描いていた。1935年、支配国である日本に渡り、東京帝国美術学校、文化学院美術科で絵を学ぶ。在学中に山本方子と出会い魅かれ合うが、戦局も逼迫して一人、実家のある元山(ウォンサン)へと戻った。想いを断ち切れない方子は終戦間近の1945年、危険な玄界灘を一人渡り仲燮と再会する。二人は結婚、山本方子は李南徳(イ・ナムドク)として生まれ変わり二人の子どもを授かる。やがて第二次世界大戦は終結するも朝鮮半島は混乱が続き、朝鮮戦争が勃発。身の危険を感じた仲燮は、芸術と家族を守るため、一人残るという母に絵を託して元山から脱出する。一家は釜山から済州島にたどり着くが、南徳と子供たちは健康状態が悪化、仲燮を残して日本に帰ることとなった…。


全国公演

『旅立つ家族』

7月4日〜11日  全国演鑑連 四国ブロック
7月19日〜8月29日  全国演鑑連 首都圏ブロック
8月2日  秋田公演
8月31日〜9月15日  全国演鑑連 東北ブロック
9月18日〜26日  全国演鑑連 北海道ブロック


 

劇団文化座公演165

『好日』

作:三好十郎  演出:西川信廣
出演:白幡大介・高村尚枝・鳴海宏明・佐藤哲也・米山実・沖永正志・原田琴音
小林勝也(文学座)・他

2023年9月23日(土)〜10月1日(日)
シアターX(カイ) 両国

三好十郎生前未発表戯曲、本邦初公演!
主人公はそのものずばり「劇作家・三好十郎」

《あらすじ》
日中戦争の頃。三好十郎は堀井医師の邸宅に仮住まいをしている。堀井は高利貸しの取り立てから逃げ回っていて、その留守を預かっているのだ。宗教にすがる使用人のお袖、家督争いのごたごたから逃れてきた亡妻の教え子の登美も同居している。
今日は軍医になるため旅立つという堀井が戻ってきていたが、高利貸しの韮山が現れ、堀井はそそくさと逃げて行った。居場所を問われてもとぼける三好だったが、戻るまで待たせてもらうと韮山は居座ってしまう。
三好を信奉する若き劇作家、劇団関係者、見込みがなければ死ぬと言う劇作家志望の若者などが次々と訪れる。若者たちの悩みや焦燥に真摯に向き合う三好であったが、自身の戯曲が上演出来なくなった事を知らされると己を忘れて取り乱してしまう。そこに男が現れ、高利貸しの韮山に掴みかかってゆく。韮山もまた、ある事情を抱えていたのだ。
誰しもがまた、追いつ追われつしている中、三好は再び紫檀の机に向かうのであった──。

全国公演

『炎の人』

作:三好十郎  演出:鵜山仁
出演:藤原章寛・白幡大介
津田二朗・青木和宣・佐藤哲也・米山実・沖永正志・小谷佳加・煖エ美沙
姫地実加・井田雄大・為永祐輔・小川沙織・岡田頼明・萩原佳央里 
早苗翔太郎・田中孝征・桑原泰・市川千紘・深沢樹・原田琴音
佐々木愛

10月20日〜11月1日  全国演鑑連 近畿ブロック
11月13日〜12月21日  全国演鑑連 九州ブロック

 


劇団文化座公演166

『花と龍』

原作:火野葦平  脚本:東憲司  演出:鵜山仁

文化座演技部総出演

2024年2月23日(金)〜3月3日(日)
俳優座劇場

文化座創立15周年記念『ちぎられた縄』から68年…。
いま再評価される火野葦平の魂に挑みます!

《あらすじ》
明治の終わり。野心を抱く玉井金五郎は、女刺青師お京に後押しされ北九州へ旅立ち、やはり故郷を飛び出してきたマンと出会う。二人はごんぞう(荷役労働者)となって浜尾組で働くが、暴力を嫌う金五郎は組に嫌気がさし、マンと下関に渡り山下組に入る。やがて山下組を追放された二人は夫婦となり、恩義のある若松組を切り盛りするようになった。はびこる暴力や過酷な労働条件を目の当たりにする金五郎は、組合運動に目覚めていくのだった。
ある大嵐の夜、北九州時代から因縁の友田喜造の差し金で襲われ、生死の境をさまよう金五郎。「俺達はごんぞう達の為に生きていくんじゃ。マン、一緒におってくれ。」頷くマンは妊娠していることを金五郎に告げた。金五郎とマンは、新しい命と港湾労働者の為に闘う決意をするのだった──。

 
 
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