― 感想文集 ―

二人の老女の伝説  2005年 紀伊国屋サザンシアター  

●最近、演劇鑑賞に積極的になってきました。佐々木愛さんや鈴木光枝さんの事は有名ですが「文化座」が古い新劇集団である事は存じませんでした。

米国の一都会で暮らす人々の話の中から「文化の多様性」「人間の生死」「民族の独立性」など「アラスカの実話」からくり出され、

より普遍性をもったテーマをも含んだような劇の展開に、ちょっと壮大過ぎるかなと思いました。

多分、日本人が一挙にアラスカ住民に扮する事にリアリティーが欠けると思ったのかしら? すごく感動してしまいました。(54才・女性)

●一言、二言では語り尽せぬほど知的興奮と触発を得ました。「伝説」の意味するものの重さ、単なるロマンを超えた、

ずしりと響く声を、あれもこれもと感じました。すばらしい作品でした。ありがとう。(男性)

●厳しい自然のアラスカを、舞台上に再現した装置の中で、2人の老女が繰り広げる生きる為の戦い。

厳しい現在の日本の状況に置かれた我々を励まし、力づけてくれるすばらしい芝居でした。(61才・男性)

● 新しい試みは、観る側にも冒険です。ですが、土台のしっかりしている劇団には不安はありませんね。ス

トーリーを演じる側が間違いなくとらえているのでカヌー(舟)に乗る私もゆるやかに意図に浸れます。

「死ぬのに素晴らしい朝」は前向きに宣えしているのですね。(女性)

●人間の智恵と生きる力は老いても失われないということを強く感じ、これから老化していく自分にとって、

生きていることが無駄ではないと元気をもらいました。(女性)

●明るく活動的な舞台でした。今までの文化座から脱皮している。ミュージカルもよい。(64才・男性)

●予想以上だった! 新しい方向を感じる。挑戦する姿勢はすばらしいです。

高層ビルの谷間で生きている社会に、私のできることは人でありつづけることです。その為には無駄の連続にあきらめたいことだと思いました。

また元気に生きていきます! 私の役割をつかみました。(56才・男性)

●結局は悲しい話なのですね。でも忘れないこと語り続けることが大切なんだと思います。

死ぬその時まで2人のおばあさんのように前向きに生きていけたらと思います。(47才・女性)

●“老女”がりんとして、みずみずしくて、かわいらしくて最高でした。音楽も楽しかった。民族音楽でしょうか? 

NY現代とアラスカとの構成もうまく展開した。生命力のたくましさ。生きるすばらしさ。心にしみました。(42才)

●舞台を現代の都会のスラム街に置いたことで、作品の持つテーマが“老女の伝説”を単なるアラスカの昔話ではなく、

現代に生きる人々への強いメッセージとなった。歌と語りで場面の雰囲気を変え、話を進めていく手法は手際良くてよかった。

アラスカの場面では、もう少し自然の厳しさ、美しさなど舞台装置が工夫されるとよかったと思う。

アラスカの歴史や現状などの紹介も作品に厚みが出て良かったと思うが不勉強の分野でセリフで聞いただけでは理解できなかった。

せめてパンフレットに詳しく載せていただけるとよかったです。佐々木愛さんのひばりおばあちゃん、ほっこり可愛らしくて、

それでいてバイタリティーがあって、でんとしていて、とてもとても魅力的でした。ダーグーから愛の告白される場面は最高。

歌も踊りも芝居も、それぞれが生きて、他を殺さず調和がとれていて良い舞台でした。私はどんな伝説を残せるのでしょうか(66才・女性)

●芝居のみだと思っていたので、歌が入った時は驚きましたが、アクセントになっていて舞台には入れ込まれていきました。

又、最後の洞穴に入って行くために進んで行く時の照明が幻想的で物語をより良くさせていて、涙がそそられました。(24才・女性)

●語り伝える価値、必要性、意味……どれだけのものをもっているか―戦争反対、平和平和etc。声高に、ばかの一つ覚えのようにさけぶのは聞き飽きた。

人間に、真に価値ある智恵があるか―。ためされつつある現在、逆行できない時代の中で、人間の善性をかれさせないよう、こんなお芝居が役に立ってくれれば―。

国って何? 人間として、今いるところで人を愛せるようでないと。

●幻想的でとても新鮮ないい舞台でした。古きを訪ねて、現代の今の日本の姿を見るようでした。

今はどんな舞台も歌と踊りのミュージカル的なものになっていくのでしょうか。楽しいのですが、静かでたくましい舞台を見たいと思いますが、

明日がどうあれ、今日を精一杯生きる二人の老女に更なる元気をいただきました。(68才・女性)

※ブラウザを閉じて下さい